
さて、今回は本書『吉田松陰名語録-人間を磨く百三十の名言』から、松陰の見出した真理について考えて行きたいと思います。
本書の筆者は、広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了後、山口県立高校教諭などを経て、現在は人間環境大学の教授をなさっている「川口雅昭さん」です。
吉田松陰と同じ山口県出身で、吉田松陰の研究は30年に及ぶという筆者によって書かれた本書は…
・右ページ:原文
・左ページ:現代語訳と解説
という非常に読み易い内容となっており、また、本書採録の言葉は筆者自身が教育者として座右の銘としているため、非常に中身の濃い名語録となって
います。
はっきり言います。これはそこら辺にありふれている只の名言集なんかではありません。
実学に基づいた吉田松陰の言葉の内、さらに核心を突いた、血肉となる言葉だけを選び抜いて作られた超実学書なのです。
吉田松陰って誰?って方はまずこちら↓
『吉田松陰 留魂録…』
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◎吉田松陰と学問…
本書を読めば分かって頂けるかと思いますが、吉田松陰とはまさに…
『学問を極めた人』
です。
彼には…
【学び方・教え方の極意】
つまり…
・学問とは何か?
・どのように学べばよいのか?
・どのように教えればよいのか?
・どのような心構えを持たねばならないのか?
ということが全て分かっていたのです。
という訳で今回は、本書の中からいくつかの言葉を抜粋してご紹介したいと思います^^
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◎吉田松陰名語録…
・其の一、 『学は、人たる
【訳】
「学問は、人が人である、そのいわれを学ぶものである。」
【所見】
筆者は、本文中で…
〜学問は何のためにするのか。これに答えられる指導者、父母はいったい何人いるだろうか。松陰は、「人間とは何か、いかにあるべきかを学ぶこと」という。〜
と語っています。
つまり、学問とは自分がこの先人としてどう生きて行けばよいのかを見出すためにするものだということなのです。
この言葉はシンプルですが、とても核心を突いた言葉だと思います。
・其の二、 『学問の
【訳】
「学問を進める上で絶対にしてはならないことは、やったりやらなかったりということである。」
【所見】
作輟をしないこと。
これは人生全てに関わる真理です。
筆者は本書の中で、学問における4つの心構えとして…
一、毎日(わずかでも)必ず実行する。毎日毎日行う。
二、達成時の自分を常にイメージする。
三、自他に対して(できなかったことの)言い訳をしない。
四、自分は選ばれた、特別な存在だと信じること。
これらが重要であると述べています。
・其の三、 『
【訳】
「万巻、沢山の書物を読破するのでなければ、どうして長い年月にわたって名を残す、不朽の人となることができるのだろうか。できはしない。自分一身に降りかかる労苦を何とも思わないような人でなければ、どうして天下国家の人々を幸せにすることができようか。できはしない。」
【所見】
これはつまり…
『万巻の書を読破することこそが、成功の極意である。』
ということです。
しかも、これがかの吉田松陰の言葉とあらば、読書家にとってこれほど勇気付けられる言葉はないでしょう。
・其の四、 『
【訳】
「大体、学問というものは、死ぬまで継続すべきものである。もしも、新でもいないのに、途中で止めてしまえば、それまで努力して得たものは全部捨ててしまったことになる。」
【所見】
この言葉も非常に重いですね^^;
つまり、学ぶことを辞めることは、それまで学んだ全てをドブに捨てるのと同じことですよ。ということですね。
『一生学問に励みたい。』
心からそう思わせてくれた言葉です。
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さて、あまり書きすぎるとネタバレになってしまうのでこの辺にしておきます(^^ゞ
他にも、簡単に触れておきますと…
◎実学については…
・実際に役に立つことだけを行い、それに専心しなさい、そしてそれをずっと続けなさい
・賢者は議論よりも行動を重んじる
・そもそも人間とは、実際に自分で体験し、十分よくのみこむということを知らなければ、人というものではない
◎リーダーシップについては…
・己を正さずして、人に諫言することはできない。まずは武士たるもの、己を正すことを学びなさい
・道(道理)を衛る志を持ちなさい、眼前の禍いや罪にと問われることを恐れて諫言もせず、悪しき事態を容認し、将来にあやまちを残すようなことが、君子の学問を学ぶ者の態度であるといえるだろうか?そうではなかろう
・教えるの語源は「愛しむ」。誰にも得手不手がある、絶対に人を見捨てるようなことをしてはいけない
・民心を得るの要、文徳を修るに在り
・過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ
◎君子としての人格については…
・心ある立派な人の務めは、自分の身を修め、まごころを尽くすことにある
・小人が恥じるのは自分の外面である、君子が恥じるのは自分の内面である
・君子は理(道理)によって動くが、小人は利(利益)によって動く
・国家を治めるのも、家族を治めるもの、その要は仁愛にあり
・読書尚友(書を読み、立派な人と交わること)こそ君子のありようである
・学問とは、自分の才能をみせびらかして人を従わせるためではない。人を教育して、一緒に善き人になろうとすることである
・正しいことは勇気によって行われる。また、勇気は正しい生き方によって更に成長する
などといったようなことが書かれています。
『人格、頭脳、リーダーシップ』、これらの全てを備えた吉田松陰。
そんな氏の珠玉の名言が詰まったこの一冊。
みなさんにも是非、この一語一句を、その目で、そして心で味わっていただきたいと思う次第でございます^^
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