2006年10月22日

武士道を取り戻す…

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藤原正彦さんの著書『国家の品格』をお読みになられた方も多いと思います。

私は、国家の品格を読んで、しばしばこう思うようになりました…

『自分には、日本人として誇れる品格があるのだろうか?』

近頃では近代化が進み、日本らしい街並みはどんどん欧米化し、ファッションでは洋服、街では横文字やアルファベットが飛び交っています。

私は、国家の品格を読んで以来、風情ある日本の町並みや、きれいな日本語、伝統、文化、そして日本人が持つ美しい感性や情緒などを、他の国にはないものとしてとても重要に感じるようになりました。

そして、それらの中に『日本の品格』があるのだと考えています。

今回は、日本人としての品格を取り戻すため、また自分自身に足りないと考えていた…

【武士道の精神】

を自らの遺伝子に刻み込むために、新渡戸稲造氏の著書である『武士道』を、再び深く勉強してみることにしました。

今回は、この『武士道』から学んだことを是非みなさまにお伝えしたいと思います^^

ですがその前に、武士道とは何なのか?まずはそちらをお話しさせていただきます…



…武士道…



【武士道】


武士道を一言で表すと『倫理体系をうち建てる要の石』です。

概念的なものとして確立され、人々の行動規範として絶大な存在感を持っていました。

また、『自分が不始末をしでかした時の最終審判』でもありました。

武士道には、基本となる5つの要素があります。

それは、『仁』『義』『勇』『礼』『誠』です。


【仁】


高潔な義と、厳格な正義を、特に男性的であるとするならば、慈愛は女性的な性質であり、やさしさと諭す力を備えています。

かの孔子も、民を治める者が持たねばならぬ必要条件の最高は『仁』にあり。と説いたように、『仁』もまた、人間のもつあらゆる質の中の最高のものとして認められてきました。

すなわち『武士の情け』とは、サムライの慈悲が盲目的衝動ではなく、正義に対する適切な配慮を認めている。ということを意味しています。

仁の心を持った者はいつも、苦しんでいる人や落胆している人のことを気に留め、また失わぬ他者への憐れみの心を抱きます。

こういった憐れみの心が、心に眠っていた歌心や書の心を目覚めさせ、繊細な日本の文化や情緒を育んできたのです。


【義】


『義は人の正路なり』と呼ばれ、つまり極限まで高められた道理のことを言います。

『人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。』

と言われたように、上品な技芸の嗜みを生んだこの時代でさえも、この義士という呼び名は、学問や技芸の道を極めたことを意味するいかなる称号よりも優れたものとして考えられていました。

きわめて男性的な要素を象徴するこの徳行は、全ての人々から賞賛をかちえ、また、それは武士が憧れの存在たる所以でもありました。

しかし、『正義の道理』と呼ばれる『義理』は現在、正義を義務とする言葉として扱われ、ある行為を正当化するための引き合いに出されるようになりました。

このことが、『義理』を都合の良い詭弁材料にまで貶め、さらには非難されることを恐れる臆病にまで堕落させてしまい、結果として義の本質を人々に見失わさせることになったと言われています。


【勇】


勇気とは、正しいことをすることです。

また、『義をみてせざるは勇なきなり。』と言われ、そういったことは臆病であり、恥ずべきだとされていました。

また、いくらあらゆる種の危険を冒す勇猛さがあったとしても、死に値しないことのために死ぬのは『犬死』とされ、こちらも大いに恥ずべきこととされていました。

つまり、こういった勇敢さは、『義』という精神が備わっていなければ、もはや徳の中に数えられる価値はないということです。

また、これらは最も容易に少年の魂に訴えかける徳行であったため、実践と手本を示すことによって、普段の生活の中で彼らを訓練できる資質でもありました。


【礼】


礼とは、他人の気持ちに対する思いやりを目に見える形で表現することです。礼儀とは、慈愛と謙遜という動機から生まれるものです。

孔子自身も、みせかけ上の作法は真の礼儀作法の足元にも及ばない。ということを繰り返し説いていました。

あらゆる礼法の目的は、精神を陶治することです。心静かに座っているときは凶悪な暴漢ですら手出しを控える、と言われますが、そこまで心を練磨することです。こういった礼法は、間違いなくまっとうな思考と素直な感情を鍛錬する第一の条件なのです。

優雅な作法は力を内に蓄え、立居振舞に威厳と力強さを与えるのです。


【誠】


誠とは、断言したことが真実であることを保証することです。二枚舌のために死をもって罪を償うといことも、決して珍しいことではありませんでした。

真のサムライは誠に高い敬意を払っており、また、武士の言葉は重みを持っているとされていたので、嘘をつくこと、あるいはごまかしは、等しく臆病であるとみなされました。

また、そのために、誓いをすることは自らの名誉を傷つけるものと考え、軽々しく誓うこともありませんでした。

さらに、単に礼儀を欠かさないためだけに真実を犠牲にすることも、「虚礼」あるいは「甘言による欺瞞」とされ、弱さとして批判されました。

弱さとは大いに不名誉なことであったのです。


【名誉】


名誉とは、個人の尊厳とあざやかな価値の意識です。

名誉は命よりも大切とされていたので、名声が生命よりも大切とする根拠が示されれば、生命はいつでも心静かに、かつその場で棄てられました。

つまりサムライにとって、不名誉な醜態をさらし、尚且つ生きようとすることは生き恥そのものだったので、名誉ある生き方をし恥となることを避けるために、いかなる貧困をも受け入れ、肉体的、あるいは精神的苦痛の最も厳しい試練にも耐えたのです。それでも名声を汚してしまった場合は、自らの命を棄てたのです。

また、些細な挑発に腹を立てることも『短気』として嘲笑されました。

なので、どんなに無礼なことを言動を受けても、相手がただ無礼な行為をしただけに過ぎないとし、決して自分の名声を汚すことはありませんでした。

取るに足らない侮辱に腹を立てることは、優れた人物に相応しくない。とされる一方で、大義のための義憤については、正当な怒りであるとして称されていました。


【忠義】


武士は個人よりも国がまず存在すると考えていました。つまり個人は国を担う構成部分として生まれてくると考えてていたのです。

しかし武士道は、主君の気まぐれや酔狂、思いつきなどで自分自身の良心を犠牲にする者に対しては、諂いをもって主君の機嫌をとる者とし、軽蔑してきました。

よって、主君と意見が別れた時にとるべき忠節の道としては、あくまでも主君の言うところが非であることを説くことに徹し、それでも受け入れられない時は、自己の血をもって、自分の言説が誠であることを示し、その主君の叡智と良心に対して訴えかける、というふうにすべきだとされていました。


【人に克ち己に克つために】


『武士たる者は、感情を顔に出すべからず。』として、自分の性格の弱点をを厳しく突かれた時でさえも、絶対に笑顔を崩しませんでした。

これらの精神は、自己の悲しみ、苦しみを外面に現して他人の愉快や平穏をかき乱すことがないようにという、素晴らしい配慮を持った強さでもあったのです。


【切腹】


切腹は、あらゆる自殺の中でも、貴族的な地位を与えるべきものとして、欧米諸国からも特別な扱いを受けてきました。

これは、正しく行われる切腹の場合には、狂言、狂気、興奮などがひとかけらも無く、切腹遂行の成功には極度の冷静さが必要だったことが理由だと言われています。

『名誉の失われし時は死こそ救いなれ、死は恥辱よりの確実なる避け所。』

このように、切腹は自らの罪を償い、過去を謝罪し、不名誉を免れ、朋友を救い、みずからの誠実さを証明することができる唯一の方法でした。

先ほども申したように、切腹は他の自殺などと違い、とても狂気などでできる代物ではなく、きわめて冷静な感情と落ち着いた態度がなければできなかったため、切腹はいかにも武士階級にふさわしいものだとされていました。


【生きる勇気と死ぬ勇気】


真のサムライにとって、いたずらに死に急ぐことや死を恋焦がれることは卑怯と同義であるとされていました。

『憂き事のなほこの上に積れかし限りある身の力ためさん。』

あらゆる困苦、逆境にも忍耐と高潔な心をもって立ち向かう。これが武士の教えだったのです。

真の名誉とは、天の命ずるところをまっとうするにある。そのためには死を招いても不名誉とはされない、天が与えようとしているものを避けるための死は、卑劣きわまりない。

これが、生きる勇気と死ぬ勇気です。





さて、ちょっと冗長になってしまいましたが、『武士道』の基本的理念自体は、孔子が論語で説いた教えをかなり継承していますね^^

しかし、武士道の真のエッセンスや、重要な哲学。すなわち極意は…

【名誉】

【切腹】

【生きる勇気と死ぬ勇気】


の中にあると私は考えています。



果たして、この3つの要素にどんな本質があるのか?

それが、現代社会にどう活きてくるのか?



次回は、これらの中から私が見出した…

【武士道の極意】

について、お伝えしてゆきたいと思います(-ω-)/



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posted by けんぞ〜 at 00:40 | Comment(3) | TrackBack(4) | ■人間力錬金室
この記事へのコメント
はじけまして!最近日本の自然や人々の暖かさに触れることによって物質的欲求よりも精神的欲求を満たしたいという思いが強くなってきました。
そういう意味で『武士道』とても勉強になりました!ちなみに僕の好きな漫画『シグルイ』には
『武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの。』
と書かれています^^題名の『シグルイ』は、武士道を体現したと言われる書物『葉隠』の一節らしいです。話は大幅にそれましたが次回の『武士道の極意』も楽しみにしてますんで☆
Posted by おーちゃん at 2006年10月22日 07:45
祝!!おうちゃんの初コメント!!
「倫理体系をうち建てる要の石」という表現がかなりしっくりきています。まさに武士道精神は「原則を実行する力」、「正しい事を実行する力」の源と言っていいかもしれないと、この記事を読んで思いました。武士道の極意を抽出し、思考に体系化する努力をしていきたいと思います。
あと、おうちゃん「シグルイ」チェックしとくわぁ。
Posted by デリピエロ at 2006年10月22日 12:54
おーちゃん≫コメントありがとうございますm(__)m
はじけましてってw
それ超Eじゃ〜ん!!
超クールじゃ〜ん!!
『葉隠』は武士道とは違い、海外からは超A級戦犯ものの危険図書として扱われています(~_~;)
最近は、おーちゃんのブログの更新率にかなりリスペクトしています☆

デリピエロさん≫今日は更新しまくりで疲れました(;´д`)ハァハァ
今回は、前回のミーティングで見出した『原則と武士道のサークル』『スパイダーチャート』も凄いヒントになりました^^
サンクスですm(__)m

  



Posted by けんぞ〜 at 2006年10月22日 16:08

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